何じょう物じゃ(あんにゃもんにゃ)
— 何じょう物じゃ、あんにゃもんにゃ、なんじゃもんじゃの木。それは江戸時代に青山六道の辻 にあった、不思議な木。これは、何というものなのだろう。はっきりとはわからない。一つの問い、一つのきっかけから、花代が見つめてきた晩夏の記憶をもとに新しい物語が紡がれる —
この本は STUDIO STAFF ONLY にて開催された花代展「何じょう物じゃ あんにゃもんにゃ」のために作られました。いま、東京はオリンピックに向けての再開発が急ピッチで進められています。STUDIO STAFF ONLYは神宮外苑の隣、目の前に 建設中の国立競技場を臨む立地にあり、日々の変化のダイナミズムを身を以て感じられる場所です。2017年、花代がこの場所を訪れた際この環境に興味を持ち、場を反映した制作と展示をできないか、と考えたところから始まりました。タイトルにある「何じょう物じゃ」とは「あんにゃもんにゃ」であり、正体不明の木を指す「なんじゃもんじゃの木」のことです。この木が江戸時代から現在に至るまで、代変わりをしながら神宮外苑に存在していることを知った花代は、この言葉を手がかりに、ひと夏の物語を紡ぎました。展示空間と書籍の両方によって語られるストーリーは「見える/見えない」と「わかる/わからない」をゆらゆらと揺蕩いながら、作家の新たな一面を見せてくれることでしょう。
― 出版社説明文より
- 判型
- 148 × 93 mm
- 頁数
- 164頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2018
- 言語
- 日本語
- エディション
- 450