Dance with Blanks
2005年のデビュー以来、一貫して写真の純粋性を追求している森下大輔。近年その意識にのぼってきたのは、空白でした。
ここでいう空白とは、空虚なものということではなく、現実と混じり合う可能性を孕んだ「依り代」のようなものです。
写真は、現実の記録や再現を行うだけではありません。その矩形の空白に未知のものを呼び込む働きこそが、写真の持つ最も純粋な機能なのです。
それに成功した時、身辺に溢れているごくありふれた被写体は抽象性を帯び、「新しい現実」とでもいうべき世界が広がり始めます。
- 判型
- 304 × 243 mm
- 頁数
- 96頁、掲載作品45点
- 製本
- ハードカバー、ケース
- 発行年
- 2020
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 300
- ISBN
- 978-4-9909567-4-5