Vivian Maier
2007年にシカゴで発見されたヴィヴィアン・マイヤーのアーカイブは、写真界に計り知れない才能をもたらした。2009年に亡くなるまで無名の存在だったマイヤーは、現在では映画や書籍の題材となり、20世紀を代表するアメリカの写真家のひとりとして認められている。
1926年にニューヨークで生まれた彼女は、成人してからもニューヨークとシカゴで乳母として働いた。この乳母時代に、死後有名になった多くの写真を撮影している。メイヤーの驚くべき作品群は、15万枚を超える写真画像、スーパー8および16ミリフィルム、さまざまな録音物、多数の未現像フィルムから構成されている。主にストリートフォトグラファーとして活躍したマイヤーの作品は、ヘレン・レヴィット、ロバート・フランク、ダイアン・アーバス、ジョエル・マイヤーウィッツといった著名人と比較されている。このレトロスペクティブ写真集は、未発表のアーカイブと最新の科学的分析に基づき、マイヤーの作品に新たな光を当てるものである。Anne MorinとChrista Blümlingerによるテキストとともに、マイヤーの全アーカイブを網羅する本書は、セルフポートレート、ストリート、ポートレート、ジェスチャー、映画撮影、子供、カラーワーク、フォルムなどのセクションでテーマ別に構成されている。
マイヤーの作品を評価し続ける上で貴重な追加資料となる本書は、彼女の最も永続的なイメージをまとめた1冊となっている。
― 出版社説明文より
- 判型
- 288 × 216 mm
- 頁数
- 256頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2022
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-0-500025-70-3