胡蝶の夢
大野一雄生誕百年記念出版
細江英公が世紀を超えて撮り続けた大野一雄の魂と肉体。
不世出の2人の芸術家によるコラボレーションのすべて。
この度、写真家・細江英公が、舞踏家・大野一雄を40年余にわたり撮影した記念碑的写真集『胡蝶の夢』を発刊する。大野一雄が100歳の誕生日を迎える今秋、不世出の2人の芸術家のコラボレーションともいえる写真が、ついに結実することとなった。
荘子に由来するタイトルが物語る通り、大野一雄が表現し得た、人間にとっての本質的な自由な境地こそ――その背後にある戦争体験を含めた苦悩を忘れてはなら ないが――、人間写真家・細江英公が21世紀に贈るものに他ならない。さらに本書には、渋澤龍彦の文、白石かずこの詩、横尾忠則の筥など、深い縁に結ばれ た方々の思いが刻まれていることを特筆しておきたい。『胡蝶の夢』の誕生を、多くの読者と分かち合うことを喜びとする。
文:澁澤龍彦
詩:白石かずこ
筥:横尾忠則
- 判型
- 406 × 330 mm
- 頁数
- 152頁
- 製本
- ハードカバー、スリップケース
- 発行年
- 2006
- ISBN 4-86152-092-4 C0072