Silent Histories
『Silent Histories』は、太平洋戦争中の米軍による無差別爆撃の悲劇を証言した、力強く感動的なドキュメントです。空襲で33万人の日本人が死亡し、43万人以上が負傷。200以上の都市で約970万人が家を失い、223万戸以上が破壊されました。この大規模な破壊の中で、多くの子供たちが一瞬にして孤児になったり、生涯を終えることになりました。
日本は戦時中の荒廃の中で経済復興を遂げ、この目覚ましい成長は「日本経済の奇跡」と呼ばれています。しかし、この空前の繁栄にもかかわらず、戦傷を負った子どもたちは、その傷を癒すことができず、過酷な生活を強いられてきました。痛みを隠し、傷跡を隠し、人に見られることを避けて、影で生きてきたのです。
フォトジャーナリストの小原一真(1985年生まれ)は、学校で撮影した写真、1945年の日本の街並み、個人的なスナップ写真、政府発行の障害者手帳などの歴史的・個人的な資料を交えながら、6名の被爆者の繊細なポートレートを収録し、これらの「沈黙の歴史」に光を当てています。
- 判型
- 257 × 182 mm
- 頁数
- 162頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2015
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-84-16282-30-2