山谷
山谷は東京の北部に位置する安宿街の俗称であり、その面積は約1.65k㎡程度の小さな区域である。大阪の釜ヶ崎、横浜の寿町に並ぶ日本三大ドヤ街の一つである。山谷は肉体労働者という社会的に低い地位の人々が集まる場所で、時に精神異常者などを遺棄する場所としても存在していた。こうした経緯から山谷がスラム的に見られる事も少なくない。近年オートメーション化によって肉体労働者の需要も減り、労働者の高齢化も相まって山谷は生活保護(=福祉)で暮らす人がその大半を占めるようになった。2002年のワールドカップを期には海外旅行者が安宿を利用する事も増え、それに特化した宿もでき現在では国内外を問わず多くの人が宿を利用する。今そこにかつて労働者の街と言われた山谷の姿はほんのわずかにしか残っていない。
- 判型
- 128 × 182 mm
- 頁数
- 48頁、収録作品20点
- 製本
- ソフトカバー
- 言語
- 英語、日本語
- 発行年
- 2011