ルスカスの花
血縁・家族を題材に作品制作をしており、今作で3作品目となる。
母親が生まれ育った土地におよそ10年にわたり赴き写真を撮り続けている。何に惹かれてどうして撮り続けているのか。それは自分にこの土地の血が流れているからではないかと考えた。部外者であることを自覚しつつも、親しみを持って近づこうとする視線が垣間見れる。風土・人柄の違いを肌で感じながらも粘り強く関わり、そこで暮らす人々や土地を写真に収めている。自分の居場所とは一体どこを指すのだろうか。生まれたところや育ったところなのか、はたまた別の新たな場所なのか。母親の故郷とは娘にとってどんな場所なのか。誰しも一度は自分の生い立ちやルーツに興味を持ったことがあるのではないだろうか。自身を振り返るきっかけの一つになる1冊だ。
- 判型
- 193 × 236 mm
- 頁数
- 74頁、掲載作品51点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2022
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 200