One Year, One Woman
冒険心、野心、思わぬ出会い、そして偶然の出来事が重なり、
東京るまん℃と私はおよそ1年という期間において、同じ時期、同じ4つの都市でめぐり会うこととなる。
いつどこにいても写真を撮ってしまうのは、いつの間にか私の中に習慣として身に付いていったものであり、東京で数年間にわたり東京るまん℃を撮影し続けたのも、それによるものだった。
東京るまん℃とクリス・ショーの香港での出会いは、いわば導火線。
これまで何気なく撮り続けていたスナップショットに、作品としての一貫性を与え、一つ一つの作品に生命力を与えるきっかけであった。
そしてその作品は、東京、香港、パリそしてロンドン、加えてアジアとヨーロッパの橋渡しをしていく過程で完結させなければならなかった。
そこに計画性はなく、私が察する限り目的もない。
しかし、もしかしたら何かしらの意味は有するのかもしれない。
これは、ある1年、ある一人の女と過ごした私の人生の一部である。
— 作者あとがきより
- 判型
- 262 x 200 mm
- 頁数
- 160頁、掲載作品75点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2016
- 言語
- 英語