Odori
日本では古くから祝い事、踊り、そして死が糸を紡いできました。レベッカ・ドゥブナーの写真は、お盆の時期に撮影されたもので、亡くなった祖先とその霊的存在を生者の間で称える仏教の祭典の断片を捉えています。暗い夜がイメージを覆っています。そこには、花火、お面、体の一部、描かれた顔などが、500年の歴史を持つ伝統行事の中核である盆踊りを暗示しています。盆踊りの踊り手と音頭は、集団的なトランス状態を高揚させることで、地球上の生命の有限性と、もはやここにはいない人々を祝福しています。太鼓の音に合わせて繰り返される幅広い動きによって、彼らの身体は大きな円を描くように配置され、生者の世界と死者の世界を隔てる仕切りを徐々に開いていきます。
ドゥブナーは、ドキュメンタリー作品を作るのではなく、日本の日常生活の中で今なお深く体現されている、祝祭的で大衆的な神秘主義の要素を強調することに専念しています。家庭での瞑想から、祭りや神聖な場所での儀式に至るまで、無形のものとのつながりが日常生活に自然に浸透しています。日本では、物にも魂が宿り、祭りの残滓にも最後の儀式が行われます。死も例外ではなく、毎年のように祝われ、物の無常とのつながりを強調しています。
光と影の間の究極の分離の輪郭が曖昧であるとすれば、私たちは太古の昔から、信念、喪に服す親密な経験、そして自分自身のために構築する物語を通して、その輪郭を作り出してきたのです。写真のイメージは、私たちの個人的な物語を想像し、変形させ、再利用する余地を与えてくれます。ドゥブナーは、これらの写真で、他の内面的な世界を引き出したり探したりするためのお守りのように、イメージのループを構成することを選んでいます。彼女は、死から痛みへの結びつきを変え、生命サイクルの絶え間ない変容を祝福するかのように受け入れています。
― 出版社説明文より
- 判型
- 270 × 190 mm
- 頁数
- 46頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2021
- エディション
- 100