夏草の路
写真家の見る視線の先に何があるのかを想像することが、 風景写真を見ることの醍醐味である。村上雄大の写真もまた、そうした写真のひとつと言える。 ここで撮られた岡山県の風景は村上にとって身近な場所であろう。 しかし、読者にしてみれば、この風景は見知らぬ遠くの世界である。 けれど、見つめていくうちに不思議と何処か見たことのある風景のように思えてくる。 だが、それは束の間の夢に似た幻影だったかもしれないと、我に返る。 村上雄大の写真は、見る者を短い旅へと誘う、そんな感覚を与えてくれる。 そして、この写真集は彼にとって、初めての作品集となる。
― 出版社説明文より
- 判型
- 247 x 242 mm
- 頁数
- 84頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行日
- 2018
- 言語
- 日本語、英語