Mt.Fuji
『最後の冒険家』(集英社)で第6回開高健ノンフィクション賞受賞!
日本の象徴として、広く親しまれる山「富士山」。
若くして世界七大陸の最高峰を目指した石川にとって、富士山は「眺める山」ではなく「登る山」であった。
行列ができるほど、多くの登山者が訪れる夏。
プロの登山家でも躊躇する、雪に覆われた冬。
本作では、これまであまり撮影されることのなかった、真冬の山中風景をはじめ、空撮によるダイナミックな全景や、富士信仰に基づく周辺地域での奇祭の模様などが収められている。
石川直樹がゼロから捉え直した、新しい富士山の姿がそこにある。
「広重や北斎の浮世絵などを通して、あるいは観光写真や絵はがきなどによって、日本の象徴的なイメージとして古くから国内外に知られてきた富士山だが、そうしたあらかじめ刷り込まれてしまったイメージ群から離れ、自分の出発点である“登る山”としての富士山をとらえてみたい、それが撮影をはじめた理由だった。」
ー本文より
- 判型
- 258 x 162 mm
- 頁数
- 160頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2008
