shashasha 写々者

ベルリンを拠点に活動するメディア・アーティスト、アンドレアス・ミラー・ポーレの最新作「香港ウォーターズ」はタイトルが示すように全く新しいアプローチで都市の本質を描写しています。

二年を超える歳月をかけ、香港の都市を囲む水の視点から水中・水上撮影を半分ずつ、写真とビデオを用いて撮影しました。アジアのメガロポリスを今まで見たことのない新鮮な描写で表現することができました。

700kmを超える海岸線と数多くの港、運河、河川、淡水貯水池が点在する260もの島々からなる多面的な水辺の風景も、高密度の高層ビル群と同等に香港を定義するものであるということは忘れられがちである。

建築の垂直性と水の水平性という二つの異なる次元を、「香港ウォーターズ」はまとめています。

オスカー・ホーは序文でこのように述べています -「ミラー・ポーレはこの海辺の都市の複雑な人柄をうまく示している。見る者を中央の密集したコンクリートジャングルから、アバディーンのエキゾチックなハリウッドのような海景を経由して、ほとんど誰も知らない離島の荒原まで連れていってくれる。」と。