HOKKAIDO: Sakuan, Matapaan
高コントラストの白黒写真は、日本写真界においては伝統とも言える手法であろう。中藤氏の前身と言える森山大道は1970代、自身と戦いながら自然の極地の冷厳さを「北海道」において捉えた。対照的に、中藤氏の写しだす北海道は希望に溢れ、広大だ。彼の写真において「疎外」が顕著になるのは、巨帯都市東京を写す時である。「Sakuan, Matapaan」の中で写された道、鉄道、海、道路はどこか別の場所へ辿り、そこでも繋がりを、とらえどころのない愛を探し続ける
アイヌ語
Sakuan サクアン –冬が来る
Matapaan マタパアン –夏が来る
- 判型
- 182 x 257 mm
- 頁数
- 52頁2冊、掲載写真各38点
- 製本
- ソフトカバー、2冊、函付き
- 発行年
- 2013
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 1000
- ISBN
- 978-4-905453-23-9, 978-4-90545