そこへゆけ
佐久間元は東京を 拠点として活動するストリートフォトグラファーです。東京を中心に、各地を徘徊し撮影しながら、 2009年にはTAP Gallery(東京・清澄白河)の創設にも参加しています。
「そこへゆけ」は佐久間の最初の写真集であり、2006年の最初の個展から一貫して取り組む同名のシリーズの集大成とも言うべきものです。作家のトレードマークでもあるメガネの奥底から光る眼光に捉えられた光景は、普段我々が目 にしている日常とは少しばかり違います。風景から地名を剥ぎ取り収集した世界、それはまぎれもなく彼が目指す「そこ」という別世 界なのです。
写真集の装丁は、 赤い布貼りにうっすらと写真がシルクスクリーンで描かれています。その上にメガネの箔が押されることにより、あたかも写真作品の 世界を作家が支配しているかのようにも見えます。また、赤い布貼りの表紙などの他、三方もシルクで赤く塗られ、本そのものが、完 全に赤色でパッケージングされています。
- 判型
- 225 x 300 mm
- 頁数
- 80頁、モノクロ作品67点
- 製本
- ハードカバー
- 言語
- 日本語、英語
- ブックデザイン
- 加藤勝也
- 発行年
- 2014
- エディション
- 600