File Room
Dayanita Singhの写真アーカイブと、それらの守衛がインドでの経験により培った「どのようにして記憶はつくられ、歴史は語られるのか」ということ。
一連のイメージはアーカイブのパラドックスを明らかにする。それらは社会的な階級分けにおいて非人間的であるが、しかしそれぞれは個々の記録保管人による慎重な手仕事であり、縁の下で歴史を保持するものたちの決定は、わたしたちの知識の多くの情報源を引き起こす。アーカイブはオーソドックな事実の宝庫であるが、それは現状をぐらつかせうるよりも、無視されてきたディテールや忘れ去れたドキュメントの生地になりうる。現代のインドにおける変化のペースは加速の一途をたどり、インド人たちは過去から方向転換をして未来を見つめているが、いったいアーカイブが何になるのだろうか?Singhは単なる埃まみれの学識ではなく、知識や乱れた秩序における美として、すぐさま私たちをアーカイブの想像へと駆り立てる。
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 320 x 240 mm
- 頁数
- 88頁
- 製本
- ハードカバー、布装
- 発行年
- 2013
- 言語
- 英語