Code Blue
『Code Blue』は、Yoon Seung Junが2017年から2019年にかけてソウルと束草(ソクチョ)、釜山(プサン)、済州(チェジュ)、鉄原(チョルウォン)、固城(コソン)、洪川(ホンチョン)、南楊州(ナムヤンジュ)など、韓国各地を回りながら、建設が中断された建物や放置された建物を撮影した連作を収録している。
「Code Blue」にはどのような事情を抱えていても死の運命をさかのぼって蘇生することを望む“建築家ならではの職業的な視線”が込められている。Code Blueとは医療コードの一種で、特に心臓麻痺などの容態急変時に使う隠語であるが、“心臓麻痺”という単語が与える切迫感と不安を隠すために医師達が使う心停止の“暗号”である。……建物は、短ければ10年、長ければ25年以内に放置された建物である。長く放置されているためそれらを“死にかけている建物”、“幽霊建物”という別称で呼んでいる。しかしいつか工事を再開することもできるため私は死んだという表現は使わない。
― Yoon Seung Jun『Cord Blue』作家ノートより抜粋
- 判型
- 270 × 390 mm
- 掲載作品
- 13点
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2019
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 1000
- ISBN
- 978-4-908526-28-2