海峡の花
2007年の年末、父が二度目の脳梗塞で倒れて9年が経つ。
奇跡的に命だけは助かったがモヤモヤ病という原因不明な病と下半身の後遺症に加え食べる事と喋る事を奪われた。
東京で暮らしていた私は、これを機に地元へ戻り父と故郷北九州を撮影している。
64年間この土地から離れて暮らした事のない父は、故郷をどのように思い、視つめ、暮らしてきたかは定かではないが視線の先に確かに存在する光景を辿って父と故郷北九州を私なりにしっかりと視つめ記録していきたい。
― 内田芳信、あとがきより
- 判型
- 210 x 235 mm
- 頁数
- 80頁、掲載作品64点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2016