shashasha 写々者

1972年にニューヨーク近代美術館で開催されたダイアン・アーバスの回顧展から50周年を記念し、Apertureは『Diane Arbus: Revelations』を刊行しました。

『Revelations』は、アーバスの全く独自の声の起源、範囲、そして願望を探求するものです。被写体に率直に接し、写真というメディアが持つ本来の力を信じるアーバスは、その純粋さ、ありのままの姿への揺るぎない賛美において、しばしば衝撃的な作品群を生み出しました。本書では、あまり知られていない写真や未発表の写真の数々を、代表的な写真との関連において紹介することで、彼女の繊細かつ根強い世界観が明らかになります。

本書は、ダイアン・アーバスの全キャリアにわたる200点の写真を、フルページデュオトーンで再現しています。また、サンフランシスコ近代美術館の名誉写真シニア・キュレーターであるサンドラ・フィリップスによるエッセイや、彼女の死後、唯一写真のプリントを許可されたNeil Selkirkによるアーバスのプリント技術に関する論考も収録されています。また、サンフランシスコ近代美術館のゲスト・キュレーターであるエリザベス・サスマンとアーバスの長女Doon Arbusによる年譜は、300枚以上の写真とアーバスの手紙やノートなどからの抜粋で構成されており、一種の自伝のようなものとなっています。Doon Arbusによるあとがきに続いて、ニューヨークのメトロポリタン美術館の写真部門担当学芸員ジェフ・L・ローゼンハイムが、写真家の友人や同僚についての伝記を編集しています。これらのテキストは、ダイアン・アーバスの驚くべきビジョンの意味を明らかにするのに役立っています。