詩人の島
私が初めてこの島を訪れたのは、8歳の子供の頃だった。 私は島の手付かずの自然に感動するとともに、島の住人(患者)たちの悲しい現実に小さな胸を痛めたことを今でも覚えている。 その35年後、写真家となった私は再びこの島の地を踏み、ある歌と偶然出会ったのだ。
―深海に生きる魚族のように 自らが燃えなければ何処にも光はない―
明石海人
私は島の建物や風景の中から、慟哭の歌人(患者)たちの痕跡や 気配を探しながら歩いたのだった。 (あとがきより一部抜粋)
― 出版社説明文より
- 判型
- 137 x 212 mm
- 頁数
- 72頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2015
- エディション
- 600