新・砂を数える
写真家は、昭和天皇と美空ひばりの死という,昭和の象徴的人物が退場したときに現われた群衆の姿を見て,一つの時代の終りを実感し、1989年、「砂を数える」を完結した。
本 書は、その続編であるが、前著の出版とともに、バブル経済の崩壊という社会的変動に見舞われたニッポン人は、ここで新たな変質に遭遇したという感慨をもった写真家は、本書のあとがきで「一つのベクトルの方向へ動くことのなくなった群れ、互いに距離をとって群れる姿」ととらえた。群れの変質は、とき同じくし て進んだ写真界のデジタル化を受けて、カラー写真はデジタル処理されている。
- 判型
- 298 x 300 x 20 mm
- 頁数
- 160ページ;写真作品80点
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 発行年
- 2005