A Feeling
日本人写真家、横浪修の作品集。本作は、我々が見落としてしまうような些細で細やかなもの-日常生活の背景に消えいってしまうような小さな瞬間-を捉えている。自然の流れや存在が不確かであるものによって形作られる、生活の中の静かな変容が写し出されている。作者はこうした見過ごされがちなかけらに惹かれ、気づかれないままひっそりと消えてしまわぬように、しっかりと掴もうとした。時が経つにつれて見慣れたものは遠く感じるようになり、なんの前触れもなく去っていく。何かが徐々に遠ざかっていくことは人生において必然であり、人はそれを受け入れることを学ばなければならない。時間によって形作られたものや、不確かで刹那的な姿には美しさがある。作者は潜在的にその儚い情景をとらえ、レンズを通してその不完全さが作者を煌めかせている。我々の日常には、二度と訪れない、大切でありながらも泡のように消えていく瞬間が存在している。我々が正しい心で見る時にだけそれは姿を現し、まるで我々の生き方を振り返るように促しているようである。
作者自身による序文が日本語、英語バイリンガルで収録される。
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 265 × 215 mm
- 頁数
- 64頁、掲載作品42点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2024
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978–91–88113–75–7