枯野
「ぼくはこの町で生まれ育った。 この無機質で有機的な世界は、いつでも灰色に思えた。 その風景はいま、変わりつつあるようでいて、しかし、ぼくがこの町を離れる時間が長ければ長いほど、 戻ってきたときの風景は変わりない。(略)その風景の中を眼球は彷徨い、視線の先に像を結ぶのは、 何かが潰える瞬間のようで、どこまで歩いても地平線は色づかず、いつまで立ち尽くしも春は来ない。 そう告げられるようで、心許ない。」(あとがきより)
― 出版社説明文より
- 判型
- 285 × 216 mm
- 頁数
- 72頁、掲載作品89点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2019
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 500