Restraint and Desire
本書『Restraint and Desire』は、アメリカ人写真家Ken Gravesとその妻Eva Lipmanによる生涯にわたる創造的パートナーシップの集大成であり、彼らのビジョンは、唯一の存在として芸術的信用を主張するというユニークで無私の行為によって定義されています。
彼らは何十年もの間、高校のダンス、軍隊の式典、フットボールの試合、ボクシングの試合、その他アメリカの社会的儀式を鋭く観察し、これらのありふれた場面で見落とされがちな人間同士の複雑な緊張感を捉えようとしました。これらの平凡な出来事から、GravesとLipmanはしばしば性的な緊張を感じ取り、それを周囲の世界だけでなく、自分たちの関係の中にも見出したのです。Lipmanは「私たちの仕事は、私たちが共に生活しているときの激しさとパワー・ダイナミクスを、鏡のように私たちに映し出したものなのです」と述べています。寛大さと謙遜、支配と服従、情熱、暴力と優しさ、ストレートとホモセクシャル、これらすべてが写真の親密さを通して美しく引き立てられます。
GravesとLipmanは深い視覚的感性をもって、被写体の複雑な内面を裏切るような人間の仕草を集めているのです。手はしばしば主人公の役割を果たし、掴み、触れ、手を伸ばし、視覚的なメトロノームのように写真に出入りする。欲望、恐怖、退屈、疲労、言葉の領域を超えた無数の感情が、カメラとフラッシュの鋭い光によって表現されています。
― 出版社説明文より
- 判型
- 272 × 240 mm
- 頁数
- 90頁、掲載作品39点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2021
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-1-942953-46-3