Photography|写真(緑)
北川浩司は、横田大輔、宇田川直寛らとともにSpewのメンバーとして活動してきたが、その経験を「全速力で発進した車に乗っているようなもの」と表現している。2015年以降、北川は単独でシリーズ作品を制作し、シンプルで無地のエディションの形で配布してきた。本書は、彼のこだわりのシリーズを次々と編集したアンソロジーである。
「写真は想像力だと考えます。もっともっと多様な方法を手に入れたい。スタイルや理論から解放される方向に進みたい、完全に自由になることが理想です。複数の作品のアイデアがありますが、より広い解釈があると思うものだけを本にします。そういう意味で社会との関係性や役割を考えます。作品と生活は常につながっていて、作品は自分が今考えていることのヒントになります。順序はある意味重要です。そこにストーリーや作為がないことが望ましく、正しい理解は重要ではありません。作為や説明は想像力には必要ありません。想像力はいつも始めにあります。偶然の要素は不可欠です。」
― 北川浩司(本書収録のテキストより抜粋)
- 判型
- 210 × 150 mm
- 頁数
- 800頁、掲載作品752点
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2021
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 250
- ISBN
- 978-2-493509-00-0