Peacock Tail
本作『Peacock Tail』は、ポーランド出身のパヴェウ・ヤシュチュクが初期の代表作『Kinky City』で取り上げた東京のアンダーグラウンド・シーンを新たな視点で撮影した最新作である。
疲れ果てたサラリーマンが東京のビジネス街の路上で眠りこけている一方で、街の別の側面は目覚めつつある。新宿ではLGBTQ+のナイトクラブや伝説的なデパートメントHのパーティーの活気あるシーンで、アニメのキャラクター、色とりどりの服を着たディーバなど、境界を押し広げるアイデンティティが生き生きと輝いている。ここでは社会の日中の制限が解かれ、人々は一晩の自由のために本当の自分を見せる。もしかしたら、大胆にもプリンセスに扮した男たちの何人かは、別の夜、隣の通りで倒れているサラリーマンそのものなのかもしれない。
『Peacock Tail』でパヴェウ・ヤシュチュクは再び東京のナイトライフを案内し、人間の表現とアイデンティティの探求の新たな豊かなレイヤーを、裁くことなく、ただ驚きを持って表現している。
― 出版社説明文より
- 判型
- 313 × 235 mm
- 頁数
- 112頁、掲載作品77点
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2024
- ISBN
- 978-4-910244-37-2