Painter
野村浩は、東京藝術大学にて油画を専攻していた当時から多くの写真作品を発表してきました。写真というミディアムに対する野村の深い考察は、2018年にコミック『CAMERAer -カメラになった人々』として結実します。読む者を写真の深淵へと誘う本書は、「写真論コミック」として大きな反響を呼びました。
個展「Merandi」(POETIC SCAPE/2020年)以降、絵画作品の制作に再び注力してきた野村は、並行して『CAMERAer』の続編とも言える『Painter』の執筆を進めてきました。本展では完成した「絵画論コミック」の登場人物が制作する絵画を、プロップ(映画などに登場する小道具)として展示します。コミックと参考図版を掲載した別冊によって綴じられた世界を、展示によって再び開くことで現実の世界と共鳴させ、新たに絵画の見方を拡張することを試みます。
― 同名展覧会説明文より
- 判型
- 284 × 150 mm
- 頁数
- 160頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2024
- 言語
- 英語、日本語