文字の母たち Le Voyage Typographique
世界でもっとも古い印刷所のひとつ、パリ・フランス国立印刷所、秀英体活字を伝える東京・大日本印刷—。いまや絶えようとする活版金属活字の最後の姿をとらえ、文字の伝播の歴史を繙く最新写真集。
ガラモン体に始まるアルファベットをはじめ、楔形文字やヒエログリフ、ギリシア、アラビア、エチオピア、ヘブライ、ジャワ、チベット、そして漢字と仮名……、2006年に閉鎖されたパリ・フランス国立印刷所は、グーテンベルク以降の西欧の活版印刷技術を伝承し、近代から現代に至る活字書体の発展にも大きな影響を与えてきました。また東京・大日本印刷は日本における明朝体金属活字の精華・秀英体を伝えてきました。本書は、パリと東京で撮影を重ね、活字に凝縮された東西文明の交流と最後の職人たちの姿を見事に写しだした類のないフィールドワークです。
― 出版社説明文より
- 判型
- 182 x 240 mm
- 頁数
- 112頁、掲載作品104点
- 製本
- ハードカバー
- 発行日
- 2007
- 言語
- 日本語