shashasha 写々者

レナード・スミスの新刊が、スーザン・ソンタグによる1977年の同名のエッセイからタイトルを借りているのは間違いではない。ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、レナード・スミスのPerimeter Editionsからの初出版となる写真集『Melancholy Objects』は、超現実的で内省的、そして参照的な写真作品である。屑拾いの伝統にのっとり、スミスは個人的な物や拾った物を選別し、彫刻と静物を緩やかに交差させ、新たな目的と階層に踏み込み、ユーモア、遊び心、厳粛さを脈打たせる形式的な構図を創り出している。

スミスの幅広いキャリアも、同様に型破りな足取りで歩んできた。彼の写真作品は、ドキュメンタリー、風景、静物、ポートレート、エディトリアルの要素をはらんでいるが、それらの罠にはまることはない。彫刻、絵画、サウンド、フィルム、ブックメイキングなど、彼のスタジオでの活動は、写真作品にさらに影響を与えている。彼の『Melancholy Objects』は、これらの流れが完璧に合流したように感じられる。

作家の手の痕跡が常に存在するこれらのイメージは、バランスをとるトーテムのような姿勢や超現実的なデザイン構成によって、見慣れたものと未知のものの両方に対峙する記憶に火をつける。アナログ的な参照は、新たな構図と視点へと崩壊していく。ありそうでなかった素材や振り付けは、眉をひそめたり笑ったりする。歴史と機能がそれぞれの写真にインスピレーションを与える一方で、それらを覆し、根拠をなくすのは想像力である。ダダイズムの精神に則り、私たちはその存在感の中で楽しく漂うことになる。