もう一つのものづくり
「釘一本見逃さない」 廃棄されたモノを純度100%に近い資源に再生する、地方中小企業の仕事魂。
廃棄物がリサイクルされる現場は、たいがい高い塀に囲われていて、私たちには見えない。
種々雑多にして大量に廃棄されたモノを、機械と人とが徹底的に分解し、選別し、加工して、限りなく純度100%の資源に近づけていくーーそれは「処理」を超えた、「もう一つのものづくり」の現場だった。
今回、写真家 百々武のカメラが、日本の資源リサイクル業を先導する平林金属株式会社(本社 岡山市)の工場内に踏み込んだ。壮大で、緻密で、アーティスティックで、泥臭い、稀有な光景が繰り広げられていた。
製品を製造・流通・販売する産業を「動脈産業」と呼ぶのに対し、廃棄物を加工し、原料として再生する産業を「静脈産業」と呼ぶ。レンズが捉えたどの一枚にも、静脈産業の矜持、循環型社会を支える自負が潜んでいる。
― 出版社説明文より
- 判型
- 300 x 220 mm
- 頁数
- 176頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2017
- 言語
- 日本語
- ISBN
- 978-4-86541-074-7