それを僕は、愛と呼ぶことにした
処女作となった前作『猥写』にて、妖しくも儚いエロスを私写真で魅せたパイソン中村の第二作目となる長編作品集。
前作の強く激しい世界観とは一変した、静かで淡々とした日常のなかに見え隠れする密かな生命の存在や人間愛を感じる作品である。
ふつうの日々のなかで路端にて出会う花たちの写真は、切なくも艶やかな恋小説を綴る言の葉のようだ。
― 出版社説明文より
晴れの日も、雨の日も毎日毎日 僕は花を撮るようになった 彼女に送る為に、彼女に喜んでもらう為に ある日、花が僕に気付き始めた 今まで素通りしてきた小さな世界には 愛が溢れていた
― パイソン中村
- 判型
- 297 × 210 mm
- 頁数
- 166頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2021
- 言語
- 英語、日本語