Grand Amour
中国人写真家、リン・チーペン(林志鹏/Lin Zhipeng)a.k.a. No.223による作品集。
リンは2003年から自身のブログに写真とテキストを投稿し始め、インターネット上のコミュニティーを中心に知られるようになった。その後、自費出版や出版社からの写真集の出版を通してさらに広く認知され、故レン・ハン(Ren Hang)と同じく、ゼロ年代を代表する中国の写真家として、後に続く世代に大きな影響を与えている。
本書は、コミッション・ワークとして2018年にパリのグラン・アムール・ホテルに4日間滞在し撮影、同ホテル内で展示された写真を収録している。
「私は特別な身分を与えられたウェイターのような存在だ。この時点では、私はよそ者かもしれないし、味覚や感情を生み出す人間なのかもしれないし、隣の部屋を覗き見る人間かもしれないし、あるいは単にカメラを使って他者を侵害するような人物かもしれない。若く瑞々しい肉体が出入りしていた。私たちのコミュニケーションは、カメラのシャッター音によるナレーションと、遠回しな会話だけだった。ここは目に見えない欲望と、ゆっくりとした怠惰に満ちた色彩豊かな部屋だ。抑圧的な関係ではないので、身体は静物のようにも、夢のようにも見える。」― 林志鹏
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 240 × 170 mm
- 頁数
- 104頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2020
- 言語
- 英語
- エディション
- 750
- ISBN
- 978–88–944340–9–5