でゅふっ
吹きこぼれるように死のうと思います。
すると僕はいつも、遠い耳鳴りの中で、
生まれていることに気付くのです。
― 千葉雅人、あとがきより
『AI』で隅田川沿いに生活をしていた名もなき老人を被写体にし、『虻2』では参道を行き交う人々を淡々とスナップショットで記録した千葉雅人の、3冊目となる写真集。収録作品は1点をのぞき、モノクロームで縦位置にクローズアップされた顔写真のみ。友人に笑ってもらって、知人をじっと見据えて、街で声をかけて、雑踏の出会い頭で、2015年頃から2017年にかけて撮影された写真群は、至近距離と荒々しい粒子も合間って、迫り来る何かを静かに発する。
- 判型
- 297 × 210 mm
- 頁数
- 56頁、掲載作品55点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2018
- エディション
- 250