Double Double, Protein Style, Animal Style with a Strawberry Shake and Chips
Double Double, Protein Style, Animal Style with a Strawberry Shake and Chips
アメリカ人フォトグラファー、ワイアット・ナオキ・コンロンの作品集。コンロンの祖父が亡くなったとき、彼は祖父の生涯を記録した写真の山を発見した。マウイ島で生まれた彼の祖父(よしだ・しょういち)は、マウイ島で当時のカフルイ鉄道で働く家族の10人中2番目の長男として育った。1941年12月7日、353機の日本海軍機が真珠湾を攻撃し、アメリカ人2403人が死亡、1178人が負傷した。祖父のしょういちは、アメリカが第二次世界大戦に参戦すると同時に米軍に徴兵され、後の妻とその家族がローワー戦争移住センターに「抑留」されている間、日系アメリカ人である彼は、アメリカのために日本と戦うために送り込まれた。
コンロンと祖父の関係は、高校・大学時代を通じて非常に親密になっていった。その時間がついに終わりを告げたとき、コンロンは喪失の痛みに苛まれながら、自分自身が方向性を見失っていることに気づいた。そこで彼は写真を見つけると、祖父に関するセルロイドフィルムによる年代記を集め、整理し始めた。
本書『Double Double, Protein Style, Animal Style with a Strawberry Shake and Chips』は、愛する人を失った悲しみを、他者を通してその人の物語を再発見することで乗り越えることを扱った写真集である。この写真集は、祖父が愛した人たちを10年近くかけて集めた成果といえる。軍に徴兵されたことから、祖母との出会い、そして祖父が戦った国において、祖父が戻ってくることを望んでいないように見える「アメリカ人」になる方法を見つけるのに苦労することまで、本書は単なる日系アメリカ人の物語ではなく、夢を実現するために逆境を乗り越えなければならなかったあらゆる文化の人々のためのプロジェクトなのだ。
― Goodfightで開催された本書刊行会についてのテキストより
- 判型
- 216 × 165 mm
- 頁数
- 940頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2023
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-0-578-98369-1