DEEPER SHADES #02 TOKYO
アンドレアス•バイテスニッヒにとって「完璧でありのまま」であることが日本文化を定義する上での重要な要素であり、彼自身の作品にも反映されている。確かに、彼の素晴らしい20年のキャリアを辿ってみると、この二つの要素を垣間見ることが出来る。彼の具象的な作品は海外でも高く評価されている。新作である「Deeper Shades #02 Tokyo」では、これらの観点を新しく意外な形で表現した。
スタジオでの制限された環境下においての製作を得意としながら、バイテスニッヒは街路などでのランダムな撮影も同様に長けていることを示している。皮や肉の生々しさを、アナログの荒さと置き換えて、それをむきだしの都市生活のなかに投下する。配置方法、 意味を変えたり歪めたり。また、街頭での撮影では、人生そのもののように完全に個々の解釈に委ねることを使用し、もともと驚くべき、超現実的なイメージはさらに奇抜なものとなった。
バイテスニッヒがこの作品を通して伝えたいのは、終末論的な悪夢なのか、それとも人類への好意と感動なのか。その答えを見つけるのは読者自身である。
- 判型
- 240 x 320 mm
- 頁数
- 96頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2012
- 限定960部