shashasha 写々者

ジャン・シャオのプロジェクト「Community Fire」では、中国北西部の陝西省の伝統的な祭り「社火（Shehuo）」を地元に密着した形で撮影している。社火は文字通り「共同体の火」であり、土地と火の崇拝に捧げられ、何千年もの歴史を誇る。祭りの間、人々は儀式を行い、来年の豊作を祈り、家族全員に平和と安全の祝福を授ける。しかし、かつては無数の地域的なバリエーションを持つ異質な文化的伝統であったものが、現在ではほとんどが観光客向けの消費志向の事業となっている。2000年代初頭、社火は政府から「無形文化遺産」の指定を受け、政府の関与を強める代わりに資金援助が増加した。演者と社火の関係は変化したが、この変化は、衣装や小道具がオンラインショッピングサイトの新しくて安い製品に取って代わられたことで、最も視覚的に表現されている。シャオのカラフルで幻想的な写真は、このような大量生産された代替品が、社火の慣習をどのように変えてきたかをとらえている。英語と中国語のエッセイを収録した本書は、中国最古の伝統のひとつをダイナミックなビジュアルで探求している。