Ballet
ピーター・マーティンとニューヨーク・シティ・バレエ団との4年間のコラボレーション経て、2012年冬に写真家ヘンリー・ルートワイラーは、一団のバックステージへのアクセスを認められるという前代未聞の承諾を得た。完成された本書は、彼の30年以上にわたる芸術形式への情熱を反映している。
ルートワイラーはステージの影となり「透明人間」となって、35㎜のライカひとつでダンサーたちの様子を記録した。彼はパフォーマーのパーソナルスペースへと入り込むことができたので、より抽象的なポートレート、すなわち、完璧を前提とする芸術形式においてひどく興奮した彼らの在り方を視覚的な断片として切り取っている。
本書は、カーテンの裏に隠された気骨ある領域へのオマージュであり、まるで最前列で鑑賞しているかのようなこの世のものとは思えない美への賞賛でもある。
1948年、ジョージ・バランシンは主催者のリンカーン・カースタインと共同でニューヨーク・シティ・バレエ団を創設した。彼は芸術形式を再定義し、スピード・音楽性・正確さを特徴とした抽象的な作品を紹介したが、それはほぼ間違いなくバレエ史において最も革命的な時期のひとつとなった。ピーター・マーティンの指揮の下、一団がこれまで築いてきた特質が収録されている。
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 300 x 220 mm
- 頁数
- 408頁
- 製本
- ハードカバー、布装
- 発行年
- 2015
- 言語
- 英語