shashasha 写々者

「HappySad Souvenirs」は、2018年から2019年にかけて、Paul Hillerが中国、日本、シンガポール、タイ、台湾、ベトナムを旅した際に撮影した写真シリーズ。

本シリーズは、遊園地やカラフルな彫像、あるいは完全にピンク色に塗られた地下鉄の駅など、人々を幸せにするためにデザインされた街の風景や人工的な景観のドキュメンタリーである。これは、人々が日常生活からひとときでも逃れようとする努力、つまり現実からの逃避を示すもの。しかし、時にはその逃避が失敗し、これらの代替的でカラフルな世界が新しい日常に変わることもあるだろう。そのため、これらの幸せな場所はすべて、メランコリアと、時には悲しみに満ちているのだ。

「これらの“HappySad”な瞬間や場所の記念品（もう存在しないものもある）の中に、私は夢や記憶、あるいは子供時代を思い起こさせる詩的な存在を見つけた。」