Trees, Water and Light
「空や海に浮かぶ雲を見て、リラックスしたり、瞑想したり、心を開いたりする感覚を持ったことはありませんか? 航空写真で青い地球を見たことがありますか?
水、空......私たちが暮らす自然物の中には、青が凝縮されているのです。
...
ブルーには、過去、現在、未来を浮遊する時間や物質的な所有物から逃避する効果があります。自分自身から逃れ、詩の世界や心の奥底の記憶に入り込むことができる唯一の色だと思います。」
これは本書に収録されている堀江美佳の言葉です。『Trees, Water and Light』というタイトルは、堀江がサイアノタイプで作品を制作する際に使用する主な要素にちなんでいます。サイアノタイプとは、鉄塩の感光性を利用した写真技法の一つです。光と影は青のグラデーションとして転写され、太陽の光によってゆっくりと露光されます。
堀江のプリントは、手漉きの紙と刻々と変化する太陽の光によって、同じイメージであってもすべて異なる、ユニークなものとなっています。このユニークさは、本の中でも強調されています。手漉きの紙に詩的な風景をサイアノタイプでプリントしたこの本は、一冊一冊が異なるのです。本の縁が粗いことで、手漉き和紙の個性と柔らかさが強調されています。
― 出版社説明文より
- 判型
- 240 × 170 mm
- 頁数
- 120頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2022
- 言語
- 英語
- エディション
- 300
- ISBN
- 979-10-95424-30-7