shashasha 写々者

スペイン人アーティスト、ココ・キャピタンによる作品集。

歴史的建造物の修復で有名なベルモンド・ラグジュアリーホテル・グループは現在、世界有数の現代写真家とコラボレーションし、各アーティストと選ばれたホテルの個性を慎重に組み合わせながら、目的地に応じた作品集を制作している。ココ・キャピタンは、2023年春と2024年冬にベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスを撮影した。

キャピタンは飛行機が好きではない。その代わりに、クルーザー、ヨット、ヴィンテージカー、そしてもちろん典型的な鉄道の旅など、古典的な交通手段を何より好んでいる。そのような理由で、1920年代のオリジナル客車とヨーロッパ中の歴史的なルートを持つヴェニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスの撮影に招待されたとき、キャピタンは依頼を断ることができなかった。ヴェネツィア・シンプロン・オリエント・エクスプレスの車内で、キャピタンは最も本能的なアプローチをとった。このシリーズの中で、キャピタンが築いたスタッフとの関係は、旅に加わった友人たちとの既存の絆と交換可能である。イメージは、遊び心のあるスナップショットから思索にふける瞬間まで、さまざまに変化する。キャピタンの写真とシリーズタイトルは、華やかさの中にあっても、巡礼は目的地と同じくらい重要であることを思い出させてくれる。この新しい現実はつかの間のものであり、すぐに他の誰かのものになってしまうのだから。