On Listening to Trees
スペインのアーティストデュオ、アルバラン・カブレラは、自然と特別な関係にある。インスピレーションの源であり、被写体であり、あるいはほとんど非現実的な環境である自然は、常に何らかの形で彼らのイメージの中に存在している。枝の影、抽象化された葉のドローイング、あるいはフレーム中央の曲がりくねったシルエット。イメージは、抽象的ともいえる鮮やかな色彩と、ある種のメランコリーを呼び起こすモノクロームの色調の間で交互に現れ、私たちを時代を超えた風景へといざなう。その結果、スペイン人デュオならではの夢のような、ほとんど超現実的な世界が生まれる。
しかし、このシリーズの主題は木だけではない。彼らにとっては、文学、特にドイツの小説家、詩人、画家であるヘルマン・ヘッセの著作を連想させることで、より広く人間と自然との関係を探求し、彼らの考えを形にしているのだ。作家であり農学者でもあるYves Darricauによる、時代を超えて人間と樹木の歴史的な共犯関係について書かれた文章は、現在危機に瀕している我々の世界における樹木の存在を讃える本書を完成させている。
― 出版社説明文より
- 判型
- 290 × 212 mm
- 頁数
- 184頁、掲載作品101点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2023
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-2-36511-366-3