shashasha 写々者

2014年1月に開催された個展「Nous n’irons plus au bois」（タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム）の展覧会カタログ。2009年よりフィンランド、エストニア等「自分の瞼(まぶた)に蓄積されたイメージでは想像しえない、既知の言葉や知識が通用しない場所」を選び、現地の人々のポートレイトを撮影している。言語によるコミュニケーションが成立しない中での撮影により、絶対にコントロールできない被写体の姿が滲み出る。その瞬間を定着させた作品は、無国籍で時代性をすり抜ける雰囲気が漂う。写真評論家飯沢耕太郎のテキストを収録。