みさおとふくまる さようなら、こんにちは
7万部突破の大ヒット写真集『みさおとふくまる』、待望の続刊!
前作『みさおとふくまる』の前のお話。
みさおおばあちゃんと猫のふくまるの暮らしは、こうして始まりました。
伊原さんは学生時代から現在まで、14年にわたり、おばあちゃんの撮影を続けています。
ここ数年で撮影された写真から、前作『みさおとふくまる』が生まれました。
第二作となる本作では、前作より時間をさかのぼり、おばあちゃんと猫のふくまるの出会いから、前作に至るまでの日々をまとめています。
― 出版社説明文より
ある暑い夏の日、みさおおばあちゃんが54年連れ添った旦那さんが亡くなりました。
大きい悲しみを感じながら、涙を見せる事も無く夫の死を受け入れる姿は、季節ごとに咲いては散ってゆく花を見つめるように自然だったと、伊原さんは言います。
それから、おばあちゃんを写す日々がはじまりました。
やがて、納屋で、野良猫が子供を生みました。
そっと見守ることにしたおばあちゃん。
でも、一緒に生まれた兄弟たちは次々に亡くなり、一人ぼっちで寂しそうなふくまるを、おばあちゃんは飼うことにします。
畑についていったり、洗濯や、料理を見ていたり……。
おばあちゃんの暮らしのなかに、ふくまるが寄り添っています。
かけがえのない大切な何かを失っても、どんな嵐がやってきても、幸せが溢れ出しそうでも、その日々は、もう二度と無い一時、一日。
動じずにただひたすらに生きることが出来れば、すべてが好日。
明日もきっといい日になる。
― 伊原美代子
- 判型
- 216 x 145 mm
- 頁数
- 86頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2013