Medeia 2.0 Issue 01: Zied Ben Romdhane
国内外の写真家が切り取った世界中の出来事や社会課題を、ファッションを媒体にして人々に知らせていくプロジェクト「Medeia1.0」。次のフェーズを示す出版レーベル「Medeia2.0」は、突き刺すような真実だけではなく、思考と感情の“余白”にフォーカスする。
第1号はチュニジア出身の写真家、ジエド・ベン・ロムダン(Zied Ben Romdhane)の作品集。彼の故郷に焦点を当てたこのプロジェクトは、チュニジア革命後の現地の若者のメンタルについてフォーカスしている。著しい変化と共に経済的・社会的危機が相次いでいたチュニジア人の、新しいアイデンティティがどのように形成されていくのか、作品で解釈を試みる。若者たちは与えられた場所で仲間と長い1日を過ごしながら、鬱屈とした何かを抱えて今を生きている。ジエドは「Escape(逃避)」と解釈したその姿を、独自の美学で惹きつけ、見ている者の心の底に問いかける。
― 二手舎(本書の制作を担当)によるテキストより
- 判型
- 274 × 184 mm
- 頁数
- 17頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2023