LOS ANGELES 1964
エスクワイア誌の編集者たちは私をロサンジェルスへと送り、LA国際空港に到着した私は駐車場にあった大きな椰子の木に気がついた。タイニーネイラーというドライブインでスピーカーを通してハンバーガーを頼んだ。高速道路は空で素晴らしく、クロムプレートは太平洋を映し出したが、空気は良くないと言われていた。サンセットストリップを歩くマネキンのような人々は平和そうに見えるし、その他は砂漠を濡らし幸福感に溢れていた。私はライカを手にそこに立ち、自分の影が地面に映っていることに気がついた。見知らぬ人のそばまで行き、フレームを覗きピントを合わせ、何秒かの疎外感と皮肉が合わさってシャッターを切った。その瞬間、私の視覚的な理解を一段と上げる何かにはっとした。しかし、最後にはどんな理由か分からないまま編集者たちはその写真を却下し、私は大きな箱に詰まったプリントを家に持ち帰り引き出しにしまい、旅のことを忘れないといけなかった。
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 295 x 290 mm
- 頁数
- 56頁
- 製本
- ハードカバー、布装
- 発行年
- 2015
- 言語
- 英語