Kunié Sugiura

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Kunié Sugiura

杉浦邦恵

出版社:MACK

名古屋市出身、現在ニューヨークを拠点に活動する日本人写真家、画家である杉浦邦恵の作品集。

「写真(撮る)は客観的、絵(描く)は主観的と仮定できよう(原則として)。普通アーティストは、そのどちらかの製法を選ぶらしいが、私は両方を結びつけたり並列したりして、混合の製法を選んできた。」
― 杉浦邦恵(Kamakura Gallry「杉浦邦恵 Botanic after Anna Atkins」より転載)

キャリアの初期であった1960年代半ばより、作者は型破りな写真技法とマルチメディアを用いた表現を取り入れた独自の実践を展開してきた。写真、絵画、彫刻という多様なメディアの交わりが、作品群を決定版としうる形で本書にまとめられており、約60年間にわたる精力的な活動の広がりが本の中でマッピングされている。

作者は多層的な作品を生み出すべく、常に新しい素材を用いて写真表現の常識を覆してきた。身体性、自然界、都市風景への関心は、多様かつ実験的なプロジェクトへと注ぎ込まれ、その作品は彩度の強い色や過度に露光されたイメージ、キャンバスへの写真のプリント、フォトグラム、X線写真などを取り入れていた。人生の大半をニューヨークで過ごしてきた日本人としてのアイデンティティに呼応するように異質なものが組み合わされてできたその作品は、唯一無二であるその輪郭を戒めるようなハイブリッドな形態が持つ、まるで生まれ落ちてくるような探求心を形作っている。

編集を務めたエリン・オトゥール(Erin O'Toole)のエッセイを収録。

― ディストリビューター説明文より

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