糸遊
上滝由布子の写真は、細い糸が風になびき、覚束ない視界が微かに揺れ、 そんな瞬間に表れる隙間を捉えているような気がする。 目の前には確かな時間と空間は存在しているが、 醒めた微熱に浮かされたような幻惑に似た感覚が『糸遊』には漂っている。 「今、私は寂しい人なのだろうか…、いや、そんなことはない。 ただ、頼りないほど柔らかい蜘蛛の糸が風に揺れているように不安定なだけなのだ。」
― 出版社説明文より
- 判型
- 265 × 216 mm
- 頁数
- 76頁、掲載作品71点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2019
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 400