shashasha 写々者

1976年に作者が佐渡ヶ島の外海府海岸を踏破した際の写真を核に、約半世紀前のフィルムを見返して新たに編まれた写真集。かつての「写真少年」が人々の営みや風景をみずみずしい視点で捉えており、50年ほど前に撮られた写真にも関わらず、何故か古びる事がない不思議な力を持っている。

「この『Country Road』はʼ76年とʼ78年に新潟県の各地で撮った写真を元に新たに編集している。約半世紀前に撮ったフィルムを60代になって改めて見直し、選び直して再生した写真集だが、写真が持つ記録性に加えて10代の写真少年が見て感じて撮った写真が何らかの普遍性を持ち、長い時を経た事で、より美味く醸し出しておれば良きかな、と思っている」
― 川口和之（本書あとがきより）