1950s New York
初期のカラー写真の先駆者であり、戦後写真の第一人者であるソール・ライター(1923-2013)のニューヨークの描写は、1990年代後半に美術界に発見されて以来、見る者を魅了し続けています。独創的で独特なフレーミング、被写界深度、色彩の使い方で知られる彼の写真は、日常を抽象化し、人や物を色、形、姿に変えて、ニューヨークの生活を再解釈して描いています。
ナビ派や印象派を敬愛し、自身も優れた画家であったことが知られていますが、日本美術に対する彼の知られざる感性と情熱は、今ようやく明らかになり始めたところです。ソール・ライター財団の全面的な協力のもと、便利堂の職人が、2013年11月に亡くなる前にソールが選んだ8点のイメージをプリントしました。この特別製作のポートフォリオは、ライターの写真の「個人的な性質」と「コロタイププロセス特有の繊細な人間的タッチ」を組み合わせた、アーティストの仕事と情熱を具現化したものとなっています。
ポートフォリオには、ソール・ライター財団のディレクターであるMichael ParilloとMargit Erbによる紹介文と、写真キュレーターのPauline Vermareによるエッセイが収められています。
各プリントには、ソール・ライター財団と便利堂のスタンプが押されています。ポートフォリオケース(桐箱)の内側には、ソール・ライター財団によるエディションナンバーとスタンプが押された証明書が貼付されています。
プリントサイズ:420 x 300 mm / イメージサイズ:300 x 200 mm
― 出版社説明文より
○コロタイプとは○
一般的な印刷方法であるオフセット印刷では色や濃淡を小さな網点の密度で表現しますが、コロタイプでは連続階調で表現するため、写真のようにより本物に近い緻密なディテールで表現することができます。
- 判型
- 495 × 368 × 30 mm
- 発行年
- 2017
- 言語
- 英語
- エディション
- 50