埼玉県を拠点に活動する写真家。中央大学理工学部土木工学科を卒業後、商業写真スタジオに勤務し、2014年にフリーランスの写真家となる。当初は商業写真を中心に活動していたが、個人的な仕事について深く考えるようになる。この頃、マイケル・シュミット、ロバート・アダムス、田月勝といった写真家の作品を学び始め、ファインアート写真への興味を抱くようになる。2017年、アーティストとしての道を歩むことを決意。2020年、キャリアの大きな足がかりとなる作品群「cairn」を発表。妻との間に子供が生まれ、不安定になっていた自身のアイデンティティを確認するために調査したテーマで制作された作品で、アイスランドでの1ヶ月の滞在中、未知の場所を「歩く」という身体的な行為を通して、写真という媒体が自分の存在証明として残ると感じたという。300部のフォトブックを出版。
この作品は、空間に現れる自然や人間の活動の痕跡に焦点を当てた現在の作品の原動力となった。地質学的な事象や土地における人間の活動をリサーチすることで、他では想像できないようなイメージの創造を試みている。2022年には北アルプスの雲ノ平山荘でアーティスト・イン・レジデンスを行うなど、公私ともに活動。また、グラフィックデザイナーの宮添浩司とアーティスト集団books cairnを立ち上げ、自身の写真集や宮添がデザインした写真集をアートブックフェアやイベントなどで販売している。

出版物

2023 - 池塘 chi to, books cairn
2022 - stratum, books cairn
2020 - yoha, 自費出版
2020 - cairn, 自費出版
2018 - AURORA, 自費出版

個展

2024 - 池塘 chi to, LAND, 埼玉
2023 - yoha, quarterroom, 東京
2022 - stratum, LIBRIS KOBACO, 福岡
2022 - stratum, book obscura, 東京
2020 - yoha, Denim Hostel Float, 岡山
2020 - yoha, No., 東京
2019 - AURORA, BOOKS f3, 新潟
2019 - AURORA, ondo kagurazaka, 東京

グループ展

2024 - The Hillvale Photo Trophy, Hillvale Gallery, オーストラリア
2023 - Kumonodaira Mountain Hut Artist-in-Residence Program Exhibition "Diffusion of Nature 2023 Soil and Dream", WATOWA GALLERY, 東京
2023 - Kumonodaira Mountain Hut Artist-in-Residence Program Exhibition "Diffusion of Nature 2023 Soil and Dream", GASBON METABOLISM, 山梨

小林茂太の書籍

Signed Cairn

小林茂太

在庫無し