1968年、東京総合写真専門学校卒業。卒業時の制作展で「香具師の世界」を発表し、その後も撮り続けて「アサヒグラフ」「写真映像」に作品が掲載される。同じ頃、新宿の街を撮る中で全共闘ムーヴメントに出合う。'72年にアジア各国を旅しインド、ネパールを初めて訪ねた際、魂の原郷と感じてしばらく暮らす。帰国後「命あるもの」へのメッセージとしてスピリチュアル・ドキュメントを軸に撮影している。写真集に『天竺』(野草社、1983年)、『モヒタの夢の旅』(偕成社、1986年)『猿年紀』(新潮社、1994年)、『西方神話』(中央公論社、1997年)、『ひらいて、Lotus』(出帆新社、2001年)、『てつがくのさる』(出帆新社、2003年)、『フォトドキュメント 東大全共闘1968-1969』(新潮社、2005年)、『1968新宿』(街から舎、2014年)、『東大1968-1969ー封鎖の内側』(禅フォトギャラリー、2015年)、『TEKIYA 香具師』(地湧社、2017年)、『LOTUS』(野草社、2024年)など。2007年、銀座・大阪のニコンサロンで写真展「Early Works: 全共闘の季節」を開催。2013年に東京都写真美術館「日本写真の1968」展、2017年に国立歴史民俗博物館「1968年 -無数の問いの噴出の時代-」展、2018年に千葉市美術館「1968年 激動の時代の芸術」展、2021年に国立台北芸術大学関渡美術館「PROVOKE 挑釁世界 — 對中心主義的反抗」、2024年に埼玉県立近代美術館「アブソリュート・チェアーズ」に作品を出品。2024年夏にアルル国際写真祭で開催される「I’M SO HAPPY YOU ARE HERE - JAPANESE WOMEN PHOTOGRAPHERS FROM THE 1950S TO NOW」展にも作品出品を予定している。

個展

1985 -「天竺」ツァイト・フォト・サロン、東京
1994 -「猿年紀」巡回展 ツァイト・フォト・サロン、東京 / ガーディアン・ガーデン、東京 / ギャラリートラックス、山梨 / 湯布院美術館、大分 / ギャラリーイシス、京都
1995 -「水の呼吸-Breath of Water」Egg Gallery、東京
1997 -「西方神話」巡回展 WTCミュージアム、大阪 / 新宿コニカプラザ、東京 / 札幌コニカ、北海道 / ギャラリートラックス、山梨
2001 -「Lotos」巡回展 Egg Gallery、東京 / ギャラリーイシス、京都 / 聴潮閣、大分 / ギャラリー森呼吸、山梨 / 花吹雪、静岡 / ちめんかのや、東京 / 他
2004 -「てつがくのさる」 町家ぎゃらりー山田、京都 / 小破美術館、三重
2007 -「全共闘の季節 1968-1969」銀座ニコンサロン/大阪ニコンサロン
2009 -「旅の扉」フィリア美術館
2013 -「天竺」ツァイト・フォト・サロン、東京
2014 -「1968 新宿」銀座ニコンサロン、東京
2015 -「東大1968-1969:封鎖の内側」禅フォトギャラリー、東京
2016 -「旅の扉-猿・天竺」アツコバルー、東京
2017 -「香具師」禅フォトギャラリー、東京
2018 -「東大全共闘1968-69」Gallery Kogure、東京
2020 -「封鎖の内側 東大全共闘1968-1969」IG Photo Gallery、東京
2022 -「1968年新宿-オトのない悲鳴」Gallery Shimizu、神奈川
2022 -「天竺-Colour-」禅フォトギャラリー、東京

グループ展

2013 -「日本写真の1968」東京都写真美術館
2017 -「1968年」-無数の問いの噴出の時代- 国立歴史民俗博物館、千葉
2018 -「1968年 激動の時代の芸術」千葉市美術館
2021 -「PROVOKE-挑釁世界-對中心主義的反抗」国立台北芸術大学関渡美術館
2024 -「アブソリュート・チェアーズ」埼玉県立近代美術館

渡辺眸の書籍

I’m So Happy You Are Here: Japanese Women Photographers from the 1950s to Now

原美樹子、ヒロミックス、石川真生、石内都、片山真理、川内倫子、小松浩子、今道子、長島有里枝、楢橋朝子、蜷川実花、西村多美子、野口里佳、野村佐紀子、岡部桃、岡上淑子、オノデラユキ、澤田知子、志賀理江子、杉浦邦恵、多和田有希、常盤とよ子、潮田登久子、渡辺眸、山沢栄子、やなぎみわ

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